蒼い月(仮題‐未完‐)

作者瑞希

ねぇ、輝。
あの頃の私たちは、幸せだったよね。

あの頃、がむしゃらで言えなかった「淋しい」の言葉と、幸せの絶頂に突き付けられた“不妊”の現実。

「淋しい…」



簡単な、その一言が言えなかった。



あれから、どれだけの時間が過ぎたのか…。


私の中の時間は止まったまま、

時計は針を進めない…。





実話を元にしていますが、登場人物のプライバシー保護のため、時間の進み具合及び冒頭等、一部内容を変えて書かれています。