家族じゃなくて、もちろん恋人でもなくて。まるで現代の光源氏のような王子様のコウくんに、ただひたすらに愛される。甘くて苦しい私の運命は、ずっと前から決まっていた。
「やめないで、コウくん」
大好きな人とのはじめてのキスは
愛とタブーと戸惑いの味がした
「ほんと、紫花は残酷だよ」
はじめて見た彼の涙は
狂おしいほどに美しかった
「紫花だけを、愛してる」
この気持ちに名前をつけるなら
それはきっと、《欲情》だ。
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2013.9.25~2016.8.10