Surlza(スーザ)

未来への一歩、過去の過ぎ去った刻
空、そしてマカロニグラタン
主人公が失って、それでも求め続けた"母のぬくもり"
そんな母に面影の似た"美香"を求め、そして彼女がそんな主人公の背中を押す

ごめんなさいね、なきじゃくる母といじめないでと叫ぶ男の子

心のそこで立ち止まっていた主人公はそれに後押しされるように
そして、唯一の居場所である彼女を本当の意味で自分の居場所にするために

3年という、短くも長い彼女との別離を決意する

結局、確実にhappyendとはいえないながらも、いまだはびこる人種差別の心と、そして離れていく家族の形、そして止まらない刻の無常さの中で、主人公達は苦しみ、そして未来にそれでも進んでいく

読者を魅了する構成と文章力
楽しませていただきました