抉れた紫瘢

作者海華

伊織は同じ部活の蒼のことが好きだが、告白できないでいる。そんなとき、後輩の遼に「伊織先輩に蒼先輩は振り向かせられない」といわれて…?




「お前、いつ見てもーーてるな」


愛されてないなんて

だだをこねれるほど、

私は子供じゃない。


だけど私は今でも

その言葉に洗脳されている…


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「ちょっとぐらい傷ついて泣けば?

だから可愛くないんだよ。」


「傷ついてるよ。

でも、いくら傷ついたって

痛みを感じないんだから、

泣けないでしょう?」


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「………あほらし。」


そう、自身を嘲り笑って、

私は今日も、

自分の紫瘢に爪を立てる。



コンプレックス女子

×

優しすぎる同級生

×

生意気後輩男子



こう見えて学園らぶです笑