星影 とと
気軽に楽しめる探偵小説
ぼんやり間延びした口調の天然さん、阿狼透雅は、実は類まれなる頭脳の持ち主。次々と事件を解決する名探偵!
彼の活躍を見守る、幼馴染兼探偵助手、上月初美を語り部として、広がる『ライトコメディーミステリー』の世界。
短編連作型の探偵小説です。キャラクターがとにかく個性的で、彼らの掛け合いが魅力的。笑えたり、ときにキュンとなったり、読んでいて気持ちが明るくなるような気がします。勿論、探偵小説の神髄、謎解きもしっかり作り込んであるし、『コメディ』としても『ミステリー』としても味わえる、一度で二度美味しい作品です。
また、まさに『ライト』、文体が固くないので、気楽にさらっと読めるのもいい。「ルパン三世」や「名探偵コナン」のノリが好きな方は、とても楽しめると思います。
キャラ語り的には、主人公透雅君も大好きですが、一咲ちゃんの素直じゃないとこが結構ツボです。