遠野ましろ

トライアル
作品自体よりも試みが面白い。

「いって」この語感、特に『居て』の連発がくどい。P.2「怒って居て、~物語って居た」等。

見直しが必要な箇所も多々。
P.2→弧を描いて
P.11の「減って行って居た」
P.3の最終段落、「剣で貫かれた」を削るのも手。同段落、次頁で記述が重複。
副詞と用言が離れがちな所も気になった。P.8→「只無心に」

以降、「蒼髪の青年が無表情に」類似表現が繰り返され。眉一つ動かさずに行うのが普通、という先入観を押しつけられる印象すら持った。
「蒼髪の青年」もイメージ湧かすよりは単語に頼り過ぎな印象。太刀筋も同様。
血みどろはむしろ不足。剣に付着するのは果たして血だけか?

言葉の扱いは美しいが、指摘を上げると実はきりがない。
書き込む部分と空白。想像の余地のバランスが必要。

背景色はブラウザを選ぶ感。(私のPCからは見辛い)
尚、鮮血の朱か、どす黒い赤のどちらを強調されたいのか。
この点含め、一番描写されたいポイントはどこなのか。
「別れ」もあまり感じられず。

関連作品を未読の者の感想なので、一蹴頂いて構わない。