永遠のクリスマス・イヴ

作者中村眞人

まことの作った歌・・・
永遠のクリスマス・イブが、せつないメロディを奏でます・・・

少々内気な性格の少年、まことのクラスにいつかという女の子が転校してきます。

必然的に隣同士に座ることになったまことといつか。

はじめはイヤがっていたまことも、いつかの持つ明るさに惹かれ始めます。

やがて、まことといつかは、お互いに淡い恋心を持ちますが、家庭の事情で離ればなれになるのです。

二人はきらめくクリスマスツリーの下で再会を約束しましたが、運命のいたずらか・・・会えないのです。

まことは、いつかの為に作った歌で、いつかを探すため渡米します。

しかし、後一歩のところで再会を果たせません・・・

お互い手を伸ばせば届きそうな距離にありながら、会えない二人・・・

そして、その数年後、偶然にも再会を果たすのですが、時すでに遅く、それぞれ家庭を持っているのでした。

運命のいたずらに翻弄される二人・・・

そして、再び離ればなれにならざるをえない二人。

ただ、それでも後の再会を約束するのでした。

まことは、再びいつかの為に歌を作ることを約束します。

そして、さらに時は移り、約束を交わしたクリスマス・イブが訪れます。

しかし、再会は果たせないのです・・・

運命はどこまで二人を弄ぶのでしょう・・・

二人はお互いを忘れられないまま、老いていきます。

ところが、クリスマスイブを間近に控えた12月・・・

クリスマスツリーの傍の老人ホームで二人は再会するのでした。

しかし、時すでに遅く、病により、ふたりの時は束の間でしかなかったのでした。