皇帝コープ(祐介×ニョーカー)

作者月波洋子

祐介が怪盗団の仲間になって数日後、祐介の方からチャットが届き突然なのだが二人で会うことになりました。


祐介はメメントスに行きたいのだと伝えてきました。そして二人はメメントスに向かい、そこで一つの契約を交わすことになりました。

どうやら、祐介はスランプに悩まされており、それを克服する手伝いをする代わりにスキルカードを複製してくれるようです。

祐介は私との関係をまるでゴッホとテオのような関係だと表現しました。少し後に彼は生前評価されることのなかった画家ゴッホの数少ない、もしくは唯一の理解者であり支援者がテオという存在なのだと説明してくれました。

しかし、ゴッホの弟テオへ向けるゴッホの想いに関しては読書をしたのである程度実は知っておりました。彼はどうやら私を好きだと告白をしているようです。そのついでに彼の自己評価や学友との人間関係、斑目画伯との生活をどのように考えて生活していたのかどうかや彼の画風、彼がどのようにして画才を開花させたかどうかも彼目線からある程度その一言で推察することができたのです。

どうやら彼にとって私ほど自分を高く買ってくれた人物が実はいなかったようなのです。とても自己評価の低い男性だなあと私はその時思いましたが、それを表に出すことなどありません。適当な相槌を打ち、その場の空気を和ませてからメメントスを後にしました。