灰色のクローバー。

作者氷飴。

あの日、最愛のあの人の記憶から私が消えた。


それは突然だった。










「馴れ馴れしく触んじゃねえよ、女」



「じゃあ今までのっ、あたしとあいつの思い出は、」



「あの!その人、私の恋人なので、その」



「大丈夫、大丈夫だよ。俺がずっと傍にいるから」












好きに永遠なんてない。



運命とやらは残酷で意地悪で











「嘘、だよな?なぁうそだろ、」



「なにそれ、また地獄を味わえって?」



「お願っ、私からあの人まで奪っていかないでっ!」



「先にあの子を捨てたのはお前だよ、薄情者。」












___ あの日、最愛のあの人の記憶から私が消えた。










※この物語はフィクションです。実在する団体名や人物名ではございません、ご了承ください。未成年の飲酒喫煙は法律で禁止されています。