父さんによく似た容姿を、あの女は狂おしいほどに愛した。
理想のオトコして望むままに応えてきたつもりだった。
このまま続くかのように思われた日常は、ある日終わりを告げる事となる。
ーーあんたなんかただの代わりのくせに!
そう、あの女が言ったから。
もう何もない。
オトコとして生きる少女と、孤独を抱える男。
二人の間に生まれた感情を、愛とは呼べない。けれど恋と呼べるほど純でもない。
不器用で手探りの、名前を付けられない関係。
*当作品における喫煙・飲酒・暴力表現につきましては、あくまでもフィクションとしてお受け止めいただければ幸いです。
▲更新頻度落ちてて申し訳ない!結末は決まってるので気長にお待ちくださると助かります。応援励みになります!とても嬉しいです。