蒼月奇譚/讀月 彗
深い。深く、重く、蒼い世界。何者なのか分からない『僕』と、哀しげで一風変わった魚の『凪』。何だろう。何が始まるのだろう。‥と、どんどん引き込まれていきました。詩のような文章が、幻想的な世界をより強く印象付けます。魚‥‥鳥、そして人間に。母胎で進化を遂げる、生命の神秘。輪廻の話は数多くあるけれど、この作品にはどこか説得力があり、抵抗無く受け入れる事が出来ました。読み終えた後、もう一度読みたくなるような深い作品です。ぜひ、読んでみて下さい!