藤宮藍羅
統一された世界のヒトカケラ
文章のひとつひとつが非常に丁寧な言葉で綴られています。
『こんな表し方があったのか』と読んでいて感じました。
穏やかな日常風景のようであって、しかし戦いと隣り合わせでいる。
力があるからこそ、それを“戦い”にではなく“守るため”に使いたいという思いが込められています。
そして、大切な人を失って初めて気づく、命の重さ、尊さ。
全ての謎は作者様の作品『沙羅夢幻想』をはじめとする統一された世界で巻き起こっています。
この『白花埋葬』は短編でありながらも、その世界の一部を覗き見ることができます。
次々と繋がる謎という名の罠に、皆様もかかってはみませんか。