小さい頃からずっと片想いをしていた俊哉に彼女ができたと知ってショックで立ち直れない夕飛。ある日、同じ境遇に合う学園の王子、千夏くんは言いました。「付き合おうか」
「付き合おうか」
君とあたしは同じなの。
「うん」
なんて、可笑しいよね。
「しゅ、んやっ……」
_____それは君の名前じゃない。
「しずき、しずきっ………」
_____それはあたしの名前じゃない。
こんな恋愛を望んだわけじゃない。
でも、だけど、だからこそ、
「泣くのはやめようか」
彼と探したのは溢れる涙を止める方法。