久万くまこ
豊かに満ちた世界
最中さんの小説を読むといつも同時に映像が浮かび上がります。
この作品もまた、そうでした。豊かで瑞々しく、それでいて個性のある表現力…!!
雨上がりの雰囲気や空気感をこれだけ美しく、かつ馴染みよく描ける力量に感服です。
キャラクターの名前の付け方にも真似出来ないセンスを感じます。あの二人の名前と愛称があるからこその世界だと思います。
会いたい、嬉しい、独占したい、好き、の気持ち。
触れ合うことで感じる、本能的な幸福。
惹かれる相手の一挙一動に揺さぶられる心臓。
二人で踏み出した一歩。
キラキラと輝く言葉によって紡がれるこの物語は陽の光に照らされた春雨そのもののようでした。
かわいい二人に雨と晴れの幸せがいつまでも訪れますように★
大好きな春雨のお話を書いてくださってありがとうございました!