高瀬なるみ
甘く切ないクリスマス
クリスマスをテーマにした短編。
三つの物語ですが、それぞれのお話がどこかしら繋がっているので、名前がタイトルと関係があったりと、工夫が面白かったです。
一番目の翠ちゃんのお話は、ピュアで初々しくて、途中で読んでいて切なくなりましたが、
人を笑顔にさせ勇気づけるとっても可愛いお話でした。
二番目の藍さんはとっても苦しい想いが、タイトルの色と見事にマッチしていました。
大人の苦くて切ない恋に読んでいて感情移入し苦しくなりました。
三番目の桜さんは、遠距離恋愛の彼とは幼なじみで長い間付き合っているけれど、今回のクリスマスは初めて二人で過ごせないという。
二人の愛がとっても素敵でした。こんなサプライズ憧れます。
短編なのにも関わらずひとつひとつのお話がまとまっているので読んでいてすごくボリュームたっぷりで大満足でした。
甘い恋も切ない恋もある。
たくさんの想いをひとつの作品を通して読むことが出来てすごく嬉しいです。
素敵なクリスマスの物語、ありがとうございました!