ずっと心にあったのに、
一度も伝えられなかった言葉。
ずっと気が付いていたのに、
一度も聞けなかった言葉。
誰よりも、
幸せにしたかった人―……
春夏秋冬
どうか、笑っていて……
- 最終更新日
- 2014/09/07
- 作品公開日
- 2011/12/30
- ページ数
- 完結 621ページ
- 文字数
- 283,139文字
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- ちょこれいと
誰かが誰かを大切に想っている作品 たった一人の不在に皆が囚われていた。 そんな物語でした。 たった一人の不在が多くの人に与えた影響。 大切な人を失ってから気づく後悔に囚われる冬樹。 大事な親友の忘れ形見を心配する秋生。 忘れられない想いを抱き続ける月子。 たくさんのことが絡み合って、それは解き難くて。 忘れることは罪なのかな、と深く考えさせられました。 冬樹と響平が絵画を学んでいるので、物語に時折現れる色彩がとても綺麗だな、と思いました。あと、著作名にもあるように四季を感じられる作品でした。 とても素敵な作品をありがとうございました!
- 高瀬なるみ
皆が季節に囚われていた―― 読めば読むほど深い話になっていき、複雑で、 目が離せないお話でした。 次はどうなるかな、真相は、などといつも気に なっていました。 読み終わった今はまた一から読み直して、違っ た視点でストーリーを読みたくなります。 魅力的な作品でした。 恋愛だけではなく友情や家族についてなど色ん なテーマが話の中で出てきて、 キャラがとても濃く、それぞれの葛藤と覚悟と苦 悩とエゴが書かれていて、まるでドラマを見てい るような気分でした。 家族構成や登場人物が多くて複雑なはずなの に、全員すごく印象に残っています。 悪役だと思っていたキャラもなんだかんだ憎めな かったり、それぞれ事情があったんだと分かっ たり。 下巻を読んだら、上巻で抱いていた印象がとて も変わったキャラクターがたくさんいます。深い です。 ひとつの視点だけではなく、色んな視点から見 て、考えさせられるお話です。 最後のシーンはじわりと胸が温かくなりました。 このお話を読んでよかったな、と心底思っていま す。 素敵なお話をありがとうございました。