ちょこれいと

誰かが誰かを大切に想っている作品
たった一人の不在に皆が囚われていた。
そんな物語でした。
たった一人の不在が多くの人に与えた影響。
大切な人を失ってから気づく後悔に囚われる冬樹。
大事な親友の忘れ形見を心配する秋生。
忘れられない想いを抱き続ける月子。
たくさんのことが絡み合って、それは解き難くて。
忘れることは罪なのかな、と深く考えさせられました。
冬樹と響平が絵画を学んでいるので、物語に時折現れる色彩がとても綺麗だな、と思いました。あと、著作名にもあるように四季を感じられる作品でした。
とても素敵な作品をありがとうございました!