流星

積丹半島の海の色が目に浮かんできます
「魔法の図書館」のランキングにて、偶然発見しました。
クリックしてみて、舞台が北海道なのを知って、まず気を惹かれました。
私も北海道在住ですので、とても嬉しかったです。

北海道の景色が細かく描かれていて、私も実際に行った場所が多いせいか景色が目に浮かんできます。
それに、携帯小説の中ではきわめて情景描写が豊富で、作品世界に没頭しやすかったです。

物語の序章では、主人公の行動(友達に反対され、孤立してまで、得体の知れない・危ない男への恋に走る)がどうしても理解できず、どうして??と思いながら読み進めていましたが、読んでいるうちに徐々に二人の生き方に、共感ができるようになっている自分に気がつきました。
この愛によって、二人に欠落していたものが補い合えて、お互いいい方へと変わっていきましたね。

最後、社会的な圧力みたいなものによって、二人は引き裂かれたような形で終わってしまいました。
二人の人生はまだ長いので、これから何らかの形で再会できるのか、別々の道を歩んでいくのか・・・いずれにしても幸せになってほしいと思いました。