流星

最初の花火
私も地元民なので、「M高」の人たちの成功と挫折の話は、時々耳にします。

地元じゃ神童扱い。
しかし大学進学などで東京に出ると、そこは自分と同レベルの人たちの集合体。
今まで体験した事のないような仕打ちを受けて、ショックで挫折してしまう人も実際多いようです。

「トクちゃん」の転落劇も、まさにその典型でした。
「赤い電車」同様、距離が離れると同時に心も離れていく姿が鮮やかに描かれていて、悲しいものがありました。

永遠に続く事を願っていても、日々の生活に揉まれて人の心は時には容易に、変わっていってしまう・・・。

と思いきや、十年後の再会劇は予想外でした。
もう過去の人として忘却の彼方に消えつつあった存在が、急に目の前に登場。
しかも廃人同然の姿で・・・。

ここから失われた十年を取り戻していけるのか!?ってところで、物語はエンディングを迎えました。

この後トクちゃんには更なる苦難の日々が待ち受けているとは思いますが、再び手にしつつある大切な者を失う事がないよう、頑張ってほしいと思いました☆