月影 雫
携帯小説と私と。
中学生から大人へ。
『子供』から『大人』へ。
気持ちの中に残るのはいつも同じ人なのに、いつか薄れていってしまう気持ちがある。
オムニバス形式の短編集とは違い、一つの物語の中に主人公の気持ちとリンクした全く別の短編が盛り込まれている作品。
全てを語らない短編だからこそ、なんとも言い難い気持ちを連れてくるのだと想います。
携帯小説の中に出てくる携帯小説、という設定もなんだかとても身近に感じました。
綺麗な世界観が、切なさをとても印象強くする作品です。
ラストの切なさを、是非楽しんでもらいたいです。