作品コメント
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- 雨宮未来
短編映画のように、優しく静かに流れる時間。
ドキドキして読み進めるというよりは、
静かに胸に染みいる感じ。
青春なのに大げさがなくて、
恋愛なのに嘘がなくて、
小説中のお話と連動して、
まるで短編映画のように、淡々とストーリーが進んでいく。
それは最後の最後にもうまく繋がっていて、
実によくできたお話だと思った。
視点が変わるラストからは、
ノスタルジーで胸がいっぱいになり、
自然と目が離せなくなる。
新しい形のハッピーエンド、
切ないのに爽やかなのは、
作者の方の、細やかな感性ゆえだと思う。
読み終えて、自然と私の心にも風が吹き抜けていた。
また何度でも繰り返し読みたい、素敵に優しい物語。 - 菜子
携帯小説の中の携帯小説!
主人公が読んでいく携帯小説の短編と、主人公に起きる物語が交互に絡み合う。言葉にすると複雑に聞こえるが、読み手としてはこの発想には感動ものだ。携帯小説の主人公が携帯小説を読んで、感じて、私たち読み手と共に共感するので、よりリアルに感じる。
ラストもありがちな感じではないところが素敵だし、表紙とタイトルからは本当にいい意味で裏切られた。言葉の使い方が丁寧で文字が柔らかく透明な印象を受ける。かなりオススメ。 - 杏花
10数えれば、今。
携帯小説の中の携帯小説。
主人公のナサちゃんの生活とリンクするよりリアルな物語。
同時進行で語られる物語は切なく優しく愛しく、独特な雰囲気を持っていて。
メインとなる話と携帯小説としての話のバランスが絶妙で、読者の心をわしづかみにします。
特技を持つ彼を尊敬しているナサちゃんと、諦めた夢をもつキョウくん。
二人のリアルな想いや葛藤、彼女たちを取り巻く全てがキラキラと、そしてユラユラと。
ラストもありがちなものではなく、互いを高め合って認め合っていくもので、余韻を残しました。
全く別物の10の短編たちと淡く甘酸っぱい物語が見事に融合して、10年後の二人に心がいっぱいになる作品でした。
素敵な作品をありがとうございました。 - 月影 雫
携帯小説と私と。
中学生から大人へ。
『子供』から『大人』へ。
気持ちの中に残るのはいつも同じ人なのに、いつか薄れていってしまう気持ちがある。
オムニバス形式の短編集とは違い、一つの物語の中に主人公の気持ちとリンクした全く別の短編が盛り込まれている作品。
全てを語らない短編だからこそ、なんとも言い難い気持ちを連れてくるのだと想います。
携帯小説の中に出てくる携帯小説、という設定もなんだかとても身近に感じました。
綺麗な世界観が、切なさをとても印象強くする作品です。
ラストの切なさを、是非楽しんでもらいたいです。 - 凪野 りり
新鮮
中編小説の中に短編小説がある、という珍しい構成が新鮮でした。
短編で恋の甘さもピュアさも苦さも味わえて、中編でナサちゃんとキョウくんの10年越しのストーリーも楽しめます。
作者さまの独特な世界感にどっぷり浸ってしまいました!
ナサちゃんとキョウくんのラストにはいい意味で予想を裏切られ。
物悲しいような、それでもキラキラ感じるラストにリアリティと爽やかさがあって好きです。
素敵な物語ありがとうございました! - 春日 ココ。
短編集でもあり、中編小説でもある。
完結おめでとうございます。
連載当初からずっと楽しみに追いかけていました。
この作品はとても独特な構成になっていて作者さんの世界を堪能させて頂きました!
メインであるナサちゃんとキョウくんの話。
それに全く関わり合いの無い物語が同じタイトルで存在する。
例えば現実ってこんな感じなのかも知れないと思わさせられました。
メインの二人の話は惹かれ合い、お互いに夢を持ち未来を見据える二人。
10年後の再会の約束を信じて…
中学生だった二人の10年後はとても長くて当時は想像出来なかった現実が待っていて…
それでもピュアな気持ちのまま前に進んでいく二人がとても気持ちが良かったです。
ラストは爽やかさの中に切なさとリアリティーがあり作者さんの世界観を見せ付けらました。
短編好きの方にも中長編派の方にもオススメの作品です!
素敵な作品ありがとうございました。 - りょう
本気の恋。
恋をしたことが無いなんて、
ナサちゃん勿体ないなー、と思いながら読んでました。
そして途中まで、恭太郎君が幽霊だと思ってました。笑
私が個人的に好きな話は、
「2人っきりのレストラン」です。
こんな出会いがあればいいなあ、と思いました。嘘をつく人、ましてや嘘をつくことを悪いと思っていない彼女に、彼はそれを含めて彼女を好きだと思うなんて…
少し悲しくて、でも、暖かい。そこが良かったです。
また、10個ある短編のタイトルにその数字が含まれていて、工夫がされているなあと思いました。
「ああ、もっと続きがよみたい!」というところで、毎回終わってしまいました。短編だけど中身が詰まっていて、満足ができました。
メインである、ナサちゃんと恭太郎君のことに関して、2人がお互いの夢を応援し、10年後の約束をしたところで…、
実際では難しいことだと思いますが、小説ならではの壮大な約束ですよね、素敵だと思いました。
最後、どう終わるのか気になります。
更新がんばってください。 - mimiko
絶妙なバランス感
劇中劇というのも、ちょっと違うのですが……。
携帯小説の中に携帯小説が組み込まれていて、このバランスが絶妙なのです。
携帯小説のストーリーも意味深にすすめられ、配置された携帯小節の内容も意味深。
……ややこしいな(^^ゞ
まだ作中作品の配置の意図のわからないところもがありますが、それは集中更新中のお話だからでしょう。
これから謎が解けて(?)、本編の主人公の恋にどう影響していくのか、興味深くて仕方ないのです。
最初の印象は、ちょっとスレちゃった女の子かなぁ、と思ったのですが、
どうやら、これからが発展途上なかわいらしい女子のようですね。
彼女の『恋』に対する認識がどう変わっていくのか、非常に楽しみです。 - 姫ごろし
姫ごろしのオススメです
とても素敵でした!(・∀・)
大人の難しい恋を巧みな言語表現で表していて尊敬します!!
私的には“二人きりのレストラン”が一番好きでした。
難しい心理描写も、多くは語らず…といった感じで。
更新、頑張ってください(・∀・)