夏の青い海、ぼくらの海

これはある小さな島の海で起きた

奇跡の物語。

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3年前の高校2年生の夏、涼はこの海で死んだ。

いつも一緒だったぼくらを引き裂いたこの海を何度も憎み、嫌いになろうとした。

それでもこの海は、そんなぼくの心を笑うかのように変わらずに穏やかだったから、ぼくはいつからか憎むことを忘れた。

今日も海に君を想う。

ぼくらの海は、今日も綺麗だ。