27歳の主人公が1人の男性と出会い、過去を掘り起こしていく。触れずに誤魔化してきた過去を一つずつ消化していった、その行く末は。



Seasons


私の前から、また季節が通り過ぎた。

また私に過去がうまれた。



過去は今に影響を与える。

過去があるから今がある。


過去を認める事が出来ますか?

相手の過去を受け入れる事が出来ますか?



そうじゃない。

私の過去を受け入れる事が出来ますか?

その過去によって、

今の私があるのだと、

丸ごと受け入れてくれますか?



そもそも知る必要なんて

あるのでしょうか。


今の私ー

それだけじゃダメですか?


ダメなのです。

きっとダメなのです。


私は、私の醜さも弱さも汚さも

全て受け入れて欲しかった。



そして、私自身が私の過去も何もかも

受け入れなければならなかった。