わたしの愛しのプロフェッサー【完】

作者黒女

生体アンドロイドの少女・ちぃは、自分を造ってくれた榊原博士のことが大好き。ある日、博士にお見合い話が持ち上がる。不安に駆られるちぃに重大なエラーが発生して!?





 わたしの最初の記憶。



 それは、白い天上とタイルの壁。



 そして、白衣を着た貴方の姿でした。



 目を開けたわたしに、柔らかく微笑んだ貴方は言いました。



「おはよう、私のちぃ(AE)。今日が君の誕生日だよ」



 初めて貴方を見たその日、わたしは生まれました。



 そして、この耳が、目が、肌が、貴方という存在を認識した時、本来持ち得ないはずの「心」が、わたしに芽生えたんです。



 その瞬間から、わたしの時間は貴方と共に、ゆっくりと流れ始めました。







※注意

一人称表記で、前半、主人公の精神年齢が低いため、漢字はあまり使用しておりません。

中盤からラストに向け、主人公の精神年齢が急激に上がるため、漢字が増えてまいります。



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