冷たい手の平

作者そら

「冷たい手、なら君は優しいね」君は笑った




あたしはすきだったの。


きみの冷たい手が。



ほんとうに、ほんとうに……だいすきだったのに





いつだってその手が

あたしをすくってくれたから