夜行列車【完】

作者文月鈴

夜行列車に乗って、私は故郷へ逃げた。
それでも、彼に恋することは、止められなかった。



逃げたっていいじゃない。



悪いことなんて、

なにもしていないんだから。






―現実はあまりに突然、突きつけられる。




23歳、主婦。

2日だけの現実逃避。