星影とと

銀の髪のお嬢さん
娼館に籠り、儚く生きる少女タリア。何故、私ががこの館に居るのか…その理由さえも分からない。彼女に惹かれる男たち。しかし彼らには、彼女には――……『秘密』がある。

主に、タリアの一人称というかたちで、滑らかな文体で淡々と進む物語。その地の文がまず、すごくしっかりしている印象を受けました。たとえば、昼下がりの町の描写。景観が思い浮かぶようでした。

……これは、実写かアニメで見てみたい。お洒落で、どこかセピアがかったような、インパクトもある画面が浮かんでるんだけれど、語彙が少なすぎて言葉に出来ません、読んで貰えたらわかる……!

とにかく、色んなタイプの男性が出てきて、結果誰とどうなるんだろうという感じで気になって、どんどんページをめくっていました。結末はここでは言えませんが、密かにジュジュくん推しなのは秘密……(笑)あと、おば様がいいね! ああいう感じのサバサバ大好きだ! ……マイナーですよね、スミマセン……。

ラストに向けて一気にスピード感が増すところも必見です。洋テイストの、ザ・ラブファンタジー。おススメです。