みずき

強気で真っ直ぐな愛
とてもテンポがよく、誤字もなくスラスラ読める作品でした。菜月も凛も読者に愛されるようなキャラに作られていると思います。

気付いたことは、キャラ描写が少ない。蓮や唯花はそこそこ描写してあるのに、凛はだまっていればかっこいい、菜月は強気な女の子、と肝心な主役の容姿が全く想像できない。蓮や唯花よりも主役の方に気を使って欲しかった。
また、話しの落ちが予想できる構成。菜月が告白を無視して店を出た後、凛が来なくなり、他の女の子と一緒にいる、でその女の子は唯花だってことは話しを読む前に容易に察しがついた。もっと、読者が想像できないような展開とまではいかなくとも、少しだけ気を使えるとよい。
作者様は、リアル鬼ごっこをかなり押していたようだが、この作品から読んだ私としては、あそこまで長く書く必要はないのではないかと思う。この作品からでも楽しめると言った以上、読者のことを考えた話し作りを望む。

それにしても、読者を物語に引きこむ力のある作者様である。
これからの作品が楽しみだ。