ふつうに毎日を送ってた。
お父さんとお母さんがいて
友達もいて
好きな人もいた。
多少退屈で
ささやかで
でも幸せだった。
そのはずなのに――
突然現れたあいつ。
あたしのことを
違う名で呼ぶ。
「杏子」
「ちがう!あたしは瀬川京子なんだから!!」
あたしは懸命に否定する。
なのに――
どうして心が波立つの?
胸の奥が
懐かしくて
あたたかくて
せつなくて
ねえ
あなたは誰?
##ICDI00##
あなたのこころになるすずは、どんな音色ですか?