「お前はふわふわして、いかにも幸せになりそうな奴だ。
モテて人生過ごして、いい旦那と結婚して、幸せになる気だろう。
俺とラブラブだと見せかけて。
誰も言い寄ってこないよう、邪魔してやる」
社内一のイケメンと名高い高徳寺一成と私は幼なじみなのだが。
彼はある理由から、私たち一家を深く恨んでいた。
そして、その復讐のために、彼は小学生のときからずっと、私とラブラブなフリを続けている。
私に素敵な彼氏ができて、幸せになったりしないように――。
いや~、一成。
そもそも、私、そんなにモテないと思うんだけど。
天然王子、一成と、彼に振り回され続ける杏里の恋。