Give me dear

作者美鶴

正体を隠し、独りで生きていたノア。孤独を紛らわすため、夜出かけて会ったのは・・・とても美しい、けれどま奇妙な男だった。








―…ただ、欲しかった。







望んでは、いけないと分かっていたけれども。




望まずには、いられなかった。





溺れるほどの、愛―…。







それ、だけだけが―…。






   




その背中に、手を伸ばさせて。







息もつかないほど、私を愛してよ――…。