今宵、約束の場所で[完]

作者祐美






その香りは花のように

かぐわしい


その味わいは

まるで蜜のように


欲望の抑えられぬ

狂暴なたちを

誘っている――…





あなたたちの瞳は

惑のイロを湛えて

キケンな眼差しで




私を捕らえるの――…






人間と吸


相容れないその狭間で





戦争はまだ、続く――……