月森ゆら

崩壊・退廃へと向かう愛
読んでいる間、時おり雨の音が聞こえて来るようでした。

彼が夏子さんにのめり込んでいく様子(過程)がリアルでした。

そして『嫉妬』とそれに通じる『独占欲』『支配欲』によって自分を見失い、愛の形そのものが歪んでいく悪循環。

狂おしいほど愛したい。
けれど崩壊へと向かい、傷つけ合ってしまう愛情は怖いですよね。

彼にもう1つ何かがあれば、ここまで愛情に溺れる事は無かったのかな?
若さゆえなのか……。

夏子さんも「どうして?」の連続でしょうね。
原因も全て分かってるけど、それが相手に求めるというよりも支配する事になるから言えないのかな?でも変えられないもんね?

等と私自身、色々と考えさせられた作品でした。深いです。

勝手にリクエストさせて頂き、忙しい中で申し訳なかったかな?とも思ってたのですが、深くて濃い作品を読ませて頂いてありがとうございました☆