好きになった子は陰陽師になった。-さくらの血契2-【完】

作者桜月真澄

影小路に入った真紅、普通の人間になった黎。『好きになった人は吸血鬼でした。-さくらの血契1ー』の続編です。

『好きになった人は吸血鬼でした。ーさくらの血契1ー』の続編です。

↑サブタイを変えました。


+++



始祖の転生として覚醒した真紅(まこ)。


「うまく言えないんだけど、私の中に、私の知らない記憶がたくさんあるの。私が経験したことではない、でも、知っている記憶」




鬼人として、吸血鬼としての力を失った黎(れい)。


「おはようございます、紅緒様。すみません。どうしても真紅に逢わないと落ち着かないもので」




桜城家の跡取りとなった架(かける)。


「……もしかして、兄貴が言った『総(すべ)て』って、俺のことも入ってたの?」




突然の告白を受けた海雨(みう)。


「だって黎さんよりあたしのが真紅と長いもんねーっ」




小路が正統後継者である黒藤(くろと)。


「大したもんだ。真紅のメンタルの強さ。俺だったらとうに折れてんだろうなー」




御門が当主の白桜(はくおう)。


「転生の記憶が甦ってなお、正気でいる、か。……過去には耐えられなかった者がいるのか?」




妹とともに暮らすことになった紅亜(くれあ)。


「黎くん……真紅ちゃんの彼氏にそう呼ばれるのはなんかこそばゆいのだけど……」




十六年の眠りから目覚めた紅緒(くれお)。


「姉様~! 今日はこの簪(かんざし)にしましょう! 秋のお色で姉様の雅さが際立ちます――今日も来たのね! 桜城黎!」




後日談であり、続き続ける物語。



2017.9.23 〜

2018.5.21


Sakuragi Presents