栗栖ひよ子

現代日本じゃなければ……。
黒崎さんの小説は、新作が公開されると必ず読みにいくほどのファンです。

どの作品にも、良い意味でのB級映画っぽさ、スプラッタホラーさが出ていると思います。

しかし、昔の作品に比べ、インパクトがなくなってきている気がします。
例えばこの作品ですが、「リアル鬼ごっこ」と「バトルロワイヤル」を両方知っている人は、展開が読めてしまったり、オリジナルに比べ物足りなさを感じたりするかもしれません。

上記の作品はふたつともパラレルワールドの日本が舞台になっていますが、そういった独自の世界観を作り上げたら面白かったかもしれません。
設定に無理があっても、パラレルワールドならば説得力が出るので……。

これからに期待しての、あえての辛口評価、どうかお許しください。