「やっと堕ちた。君はもう戻れない。」
私は陥れられた。
この計算高い''狂愛''という偏愛に。
「蜘蛛の糸で捕まえて、縄で縛って、手に錠を、足に枷を。鳥籠に大事に閉じ込めておきたい」
彼は私に依存し、私は計略に溺れた。
狂った愛は私を縛り付ける。
それが心地いいと感じたとき、
私はもう戻れない。
「これってあの有名な童話の……っ?!あれ、でも私白兎に会ってないよ?」
「入口はあっても出口は無いよ。君に絡まる赤い糸は僕が握ってるから、帰してなんかやらないよ?さぁ、後は君が僕に依存するだけ、愛姫」