やっぱり私には無理だったんだよ。
あの人には私の声が届かないの。
外が泣きだした。
「…もう終わりにしようかな
君の名前を呼び続けるのは。」
「…なんで俺を選ばないんだよ…
俺ならお前を安心させれる、楽しませる。
誰よりも幸せにできる。」
覚えてるの。
あなたの温もり、癖、顔、髪型、言い方、仕草、伝え方…全て覚えてしまっているの…
私はもうこのまま一生片思いをし続けると思うの。
だってあなたよりいい人はいないから。
俺がそんなの忘れさせてやる。
何があっても守る。絶対守る。
だから俺にその顔を向けてくれよ…
_そんなすれ違いのお話。