白昼夢

自己研鑽する筆者さまの心意気に惹かれました。ご希望通り辛口レビューです。
『二度目の偶然はない。』
短編だと表紙も目次も作品のうちです
表紙の言葉の意味、目次の「 」表示
そこに意味はあるのでしょうか?

せっかくの筆者さまの試みです
意味を読者に感じさせないと、ここだけ浮いて見えてしまいます



短編で登場人物を読者にイメージさせるのは難しいです
例えば冒頭、『寂しそうに、悲しそうに笑っていた』
と書かれていますが、抽象的すぎて、彼女の表情が印象に残らないのです
描写で表現してみてはいかがでしょうか
短編は、場面を絵として見せる工夫が必要だと思います



それから、登場人物の年齢
会話でしか表現できないので難しいのですが、彼女の方が年下でしょうか?
高校の時に奮闘したとも書かれているので、もしかしたら同級生?
文章を始める前に、筆者さまの完全なイメージ画を作りあげてみましょう



ただ書くのではなく、文を『見せる』ことも短編の手法のひとつだと思います
筆者さまの年齢でしか書けない作風というのも必ずあります
短編なら特に、筆者さまの身近な世界をイキイキと書きだした作品を読んでみたいと思いました