流星

一期一会
私は茶道に関する知識はゼロに等しいのですが、にもかかわらず茶室の情景が目に浮かんでくるようです。
茶道の道具や茶室の構造などの専門用語も、大変分かりやすくて、イメージしやすいです。

一見物静かなクユルは、茶道家元の息子で、高校の茶道部部長。
しかし彼には裏の顔が・・・。
そして和菓子目当てで、茶道部入部テストに「偶然」合格した、サユ。
この二人が様々なハプニングを経て、徐々に接近していくストーリーなのですが・・・。
「偶然」と思われた出来事の数々にも、実は秘められた必然性が!

いろいろ興味深く読み進めていくと、あっというまにラストに到達してしまいます。

クユルは表紙にて、「ドS部長」とのキャッチフレーズ。
ドSと聞くと、いささか押し付けがましい迷惑なキャラな場合もありますが。
クユルの場合は少々強引とはいえ、いざという時は優しいし、思いやりもあるし、面倒見もいいし・・・。
大変好ましいドSでした☆