真田十勇士のひとり由利 鎌之助は、その容姿女性の様に美しい男。そんな男が真田幸村に出逢う前の哀しき戦国歴史恋愛物語。



夏の野の

茂みに咲ける姫百合(ヒメユリ)の

知らえぬ恋は苦しきものぞ


(訳:夏の野の

茂みにひっそりと咲いている姫百合(ヒメユリ)のように人に知られない恋は苦しいことです。)


【万葉集・坂上郎女より】


世は戦国の時代。


元。三河・野田城主、菅沼氏の家臣の由利 鎌之助は


高山 右近や天正遣欧少年使節

から教えられ信じていた南蛮の神を棄て

その姿、容姿端麗ゆえに男に生まれながらにして女として生き武士として戦う。


彼の本名は由利 基幸


そんな真田十勇士のひとり由利 鎌之助が

日本一の兵。真田 幸村に出逢う前の哀しき恋愛物語。


※イラストは桜城ユカさんに描いて戴きました。持ち出し厳禁