こころの空

作者杏子

こころの隙間
回想
桃華の人生を恋愛を中心に描いてゆきます。

不器用な女の子達へ贈ります。


彼しか見えなかった。

彼以外どうでも良かった。


結婚するなら彼しか考えられなかった。

はじめての恋なのに。


付き合ってから月日は流れ

学生だった私達は、社会人になり

環境が変わり、いつしか彼への執着は薄れた頃


彼は新たな恋を見つけた。

「お前の事は好きだ。だけど他の女が見たくなった。」


この言葉で始めての恋は幕を閉じた。


真っ直ぐだった心は行き場を無くして

彷徨いはじめ

心の中に空間を作ってしまった。