■ロボサムライ駆ける■第二章 新東京時代劇プラスSFフアンタジー!早乙女主水(さおとめもんど)。アンパンマンみたいな顔だった。ロボットでも何か救いがあるものである。と、

作者飛鳥京香

時代劇プラスSFフアンタジー!早乙女主水(さおとめもんど)。アンパンマンみたいな顔だった。ロボットでも何か救いがあるものである。と、

新東京で新しく建てられたランドマークがある。東京城はその一つである。

 東京城城中。最上階、主上の間、広々とした六四畳の広さである。主水は正装をして、徳川公の前に畏まっている。

 第二五代徳川公、徳川公廣。六七才。公家のような温和な顔をしているが、歴代の徳川公の中で切れ者と言われている。この徳川公でなければ、東京島はできなかったろう。クールな頭脳が売り物である。特別製の絹の着物を羽織っている。徳川家康そっくりの顔をしていたが、これはどうも整形ではないかという町の

噂である。

 この東京島の五分の一を占めるのが東京城である。 一〇層だての建築物はバイオ木材で作られている。