ロボサムライ駆ける第五章 機械城
大阪湾の空母ライオンの会場のあたりが急に騒がしくなった。
「剣闘士の試合をただちに止められい」
鑑橋本部からのアナウンスが会場に響きわたる。
「どうした、なにごとだ」
剣闘士たちも尋ね合う。
「会場におられる皆様方、速やかに退場口より退場されたい」
空母上の観客たちもざわめきあう。大阪港の荷物置き場あたりに、火の手が上がっていた。都市連合の装甲車が出動して行く。
「どうやら反乱が起こったようだな」
主水の隣にいるロボットが、つぶやいていた。
「一体、誰の反乱なんだ」