EMI

壮大なスケールで描かれた世界
裏の更に裏世界を牛耳る闇組織「Killing Doll」
No.2クイーン仮の名は諒が自由を求めて表の世界で千歳と出会う事で始まるこの物語。
裏の世界で過ごしていた諒が表の何気ない常識に戸惑い考える仕草はどこか機械的で寂しくも悲しいと感じましたが
千歳とのゲームと称しての暴き合いの内に人間らしさを覚えそしてお互いに惹かれ合っていく展開はとても素敵でした。

永遠の命、能力者と言う悲しい欲望から生まれた"非人間"
例え人間として扱われなくても避けずまれても、確かに心はあると教えられました。
永遠の命であっても永遠では無い体、孤独感、本当の自分とで苦悩する姿は紛れもなく純粋な人の心でした。
そして真実を受け入れる仲間達の友情には、言い表す事が出来ないとても強い絆に感動します。
愛を貫き絆を強く結んで居場所を手にした前編には
魅力的な登場人物達、繊細な背景描写に能力を酷使した迫力ある戦闘シーン等見ものです。
まだ全貌が明らかになっていませんが後編はどんな展開が訪れるのかとても楽しみです。
莫大なスケールで描かれた作者様の想像力の豊かさにとても感動しそして尊敬致します。