へたれ海斗の短編集

どこかにリアルを持たせないと、ぶっ飛び設定も、ただぶっ飛んでいるだけで終わってしまう気がします。 CLASHU!のみについて書かせていただきます。 少々辛口。 ぶっ飛び設定はおもしろく興味深いです。 ですが本物の中に嘘が混じっているから、物語はリアルに見えてくる。 舞台も登場人物も、ここでない場所、ここでない人、完全ファンタジーにした方が、このお話は面白くなると思いました。 指定暴力団の幹部を、あまりに普通に受け入れるクラスメイト。 さまざまな種類の金持ちの友達。 彼らは何のために生まれたのか。 ラストのバトルのためなら、アイドルのプロフィールを見るようなエピソードだけではなく、もう少し人間身のあるエピが欲しかったです。 直打ちで物語を書かれたそうですから、なんとなく理解はできますが、リアルにもう少し重点を置いて欲しいです。