入学式が終わり、初の登校日。

バスに揺られながら、学校に向かう。

桜が咲く公園前にバスが停まる。

ぞろぞろと生徒が乗り込む中、ひときわ背の高い彼がいた。

その人は、桜のように儚く、夜桜のようにどこか妖しい空気を纏っていた。