うそれんか(上) 編集中

作者rami

夏になって、思い出すもの。

スイカ、風鈴、蝉の鳴き声、緑のにおい。

でも、うちが思い出すのは。

リズムを打つ木魚の音と、お線香の匂いだった。

夏、暑い気温だって心地いい季節。


長期休みには子供の笑い声が街にいっぱい広がる。


屋台が出る祭りは、子供の唯一の叱られない夜遊び。


誰もが楽しむ夏.......


そんな夏になれば思い出すもの。


冷えたスイカ?


花火?


祭り?


蝉の声?


緑の匂い?



どれも、当たり前にそこらに溢れる幸福。



でも、うちが夏になったら思い出すのは。


まがまがしい白い菊の花。


涙の味。


リズムを刻む木魚。


それと、お線香の匂いだった。



信じなくても、信じられなくても.....


これは何処にでもいる極普通の、たった15歳の少女の話.....



この話に協力頂いた方、有難う御座います。



レビューThanks


魔綺羅さん


小鳥遊 灯彩さん


レビュー、いいね、待ってます。