表は爽やかでも心に闇を抱える男の子。

学校で見かける彼は

いつも笑顔で

笑っていた。


下校中見かける彼は

遠くを見つめて

下を向いていた。



「蒼くん。」


「もう、関わるな」


夕焼けが私たちを赤く染めるから。


「帰ろ。」


そうやって呟いて手を握った。