甘えん坊でちょっぴり鈍臭い。
身長が小さいせいで、尚更子どもに見られがちな女子高生、しずく。
普段の彼女の表情とは裏腹に、心の中に渦巻く闇はとてつもなく深かった。
――存在自体が罪。生まれたときから悪魔――
本当は小さな背中に、過去に犯した大罪を背負い、苦しみながら生きていた。
親友、同居している従兄弟、その彼女で学校の保険医……。
誰ひとりとして、救うことが出来なかったしずくの心は、解き放たれるときが来るのか?
そんなしずくの前に現れたのは、クラスメイトだった。
彼はしずくの心の扉を開ける、鍵となれるのか?
そしてしずくの罪、真相とは……。
👛アルバムにイラスト有👛