愛しのバンパイア

「あたし、初めからご飯としか

見られてなかったの？」

　「ごめんね。でもそれだけじゃないよ。

美桜の頭の中、凄く面白かったんだ。

太陽の下のひまわりみたいで。」

きゅーんっ！

心臓わしづかみの寂しげな微笑み。

　「ぎゃはは、ご、ご飯てあはははは、

じ自分の事ご飯て。」

こんの、ちびっ！

　「うるさいっ！

・・・あたしの好きにしていいのよね。

じゃあ、恋人になります。」

　ポカーン顔の二人を指差してあたしは宣言した。

「今日から友達じゃない。恋人です！！」